2019/07/26
ウォールナット家具が愛される理由
家具の材質として人気の「ウォールナット」。
落ち着いたダークブラウンに美しい木肌…高級感あふれる雰囲気に魅了される方も多いのではないでしょうか。
今回は、高級家具の代名詞ともいえる「ウォールナット」についてご紹介していきます。
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1.ウォールナットの歴史
ウォールナットの家具は古くから愛されてきました。
17世紀後半から18世紀前半のイギリスでは、ウォールナットを使用した家具が主流になったウォールナットの時代と呼ばれる時期があります。
それまで家具にはオーク材が多用されていました。
スペインやフランスからもたらされたウォールナットは、オークほどの硬さはなく加工しやすかったため、家具職人が好んで使うようになったのです。
そして「高浮き彫り」と呼ばれる大ぶりの彫刻が施されるようになりました。
美しい造形は貴族の間でもてはやされ、富の象徴として人気が拡大していきました。
2.ウォールナットの産地
現在日本でウォールナットと言われている木材の主産地はアメリカ北東部です。
ヨーロッパ産のウォールナットと比較するとより暗色が濃いため、ブラックウォールナット、アメリカンウォールナットと呼ぶことも。
北米の寒さの中、湿った土壌の上でたっぷりの日光を受け、長い年月をかけ生育します。
樹齢が100年を越えるものも少なくありません。
近年では伐採によってそうした大木が減少し、良質なウォールナットは貴重な木材となっています。
3.ウォールナットの特徴
ウォールナットはクルミ科の落葉広葉樹で、日本ではクルミと訳されますが、家具に使用されるウォールナット材とクルミ材は同じものではありません。
家具に使用されるウォールナットの特徴をピックアップしてみました。
◆美しい色と木目
ウォールナットの魅力は何といっても見た目の美しさ。
磨くほどに光沢感を増す深い暗褐色はラグジュアリーな雰囲気を醸し出します。
また、まっすぐに伸びる美しい木目も特徴です。
その木目を活かして作られる一枚板のテーブルなども根強い人気があります。
◆優れた加工性
ウォールナットが家具や工芸品の材として好まれる理由に、加工に適している点が挙げられます。
適度な堅さと粘りがあり、加工後もほとんど反りや伸縮はありません。
そうしたことから繊細な細工を施す工芸品や、高い精度が求められる楽器、床材などにも使用されているのです。
◆味わい深い経年変化
天然素材を使用した家具は、時間が経つにつれ風合いが変化していくのも特徴のひとつです。
ウォールナットは紫外線の影響を受け、黒に近い濃いダークブラウンから茶褐色へと明るく変化していきます。
使い込むことによって木肌もつややかに、滑らかになっていきます。
ウォールナットと一緒に時を重ねていく…そんな感覚を持つことができるのもウォールナットの大きな魅力といえるでしょう。
4.モダンウォールナットが大人気
昔からある素材である上に、アンティーク調の家具も多いので、少し古めかしい家具のイメージになってしまいましたが、実は、モダンデザインのウォールナットこそが人気なんです。
落ち着いた色彩の柔らかな曲線を取り入れた家具として人気があります。
シンプルでどんなインテリアにもフィットする優しいデザインが、多くの人を引き付けているんですね。
5.まとめ
家具に使用される木材の中でも特に人気の高いウォールナット。
世界中で愛されてきた歴史があるのですね。
素材の歴史や特徴をミニ知識として持っていると、家具を選ぶのがますます楽しくなりそうです!
インテリアを様々な素材の家具でかけ合わせたり、お気に入りの素材で統一したり…。
自分流にアレンジして楽しんでくださいね。
ユノメ家具Zでは、バリエーション豊かな家具を揃えて皆様のお越しをお待ちしています。
たくさんの家具を眺めに是非いらしてくださいね!