2019/02/15
「組み立て家具」の事前準備と手際よく完成させるコツ!
最近は家具店でも様々な「組み立て家具」を扱っています。
でも実は、「自分で組み立てる」ことに、苦手意識を持っている方も多いのでは?
部品が何種類もあって複雑すぎる、説明書が理解できない、大きく重いものは一人で組み立てるのが不安…。
「組み立て家具」の作製には時間がかかって面倒なイメージがあるようです。
とは言え、自分で組み立てた家具を日々使用する満足感は、気分をちょっとハッピーにしてくれるもの。
「組み立て家具」を作るコツを押さえて、DIYにチャレンジしてみましょう。
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1.組み立て始める前に
「組み立て家具」は、組み立てる工程をお客様にお任せする分、価格が低く抑えられているのがメリットです。
ただ、組み立てる作業を中途半端にしてしまうと、不具合が出る可能性があるのも事実。
せっかく購入した家具を長く愛用するためにも、しっかり丁寧に組み立てを行いましょう。
1-1.場所の確保
組み立て始める前に、十分な作業スペースを確保します。
組み立てる家具の大きさにもよりますが、大きめの棚などの場合、3畳程度のスペースは欲しいところ。
木材のパーツを立てたり寝せたり、動かすのは思いのほか場所を取ります。
不必要なものは片づけ、広いスペースで作業ができる状態をつくりましょう。
また、家具や床に傷がつくのを防ぐためにも、マットを敷くことをお勧めします。
手頃なマットがない場合は、手持ちの毛布や梱包されてきた段ボールなどを敷けば傷防止になりますよ。
1-2.パーツのチェック
開梱したら、まず初めにパーツをチェックします。
部品明細や説明書などに、組み立てに必要な木材、ネジ、金具などの一覧が記載されているはずです。
完成形をイメージしてパーツを並べてみて、全て揃っているか確認します。
木材はネジ穴の位置や裏表を確認し、傷や汚れの有無もしっかりチェック。
ネジや金具はビニール袋を開封する前に、形・個数をチェックしましょう。
特にネジは、使う箇所によって大小様々な形のものが必要な場合があるため、要チェックです。
この段階でパーツの破損や不足が見つかれば、購入店に問い合わせて交換、補充を依頼します。
1-3.説明書を読み込む
「組み立て家具」の作成で最も大事なのは”順序”です。
パーツをパパっと見て「この程度なら大丈夫!」と、見切り発車すると大失敗の危険が…。
自己流で進めた失敗例で多いのが、パーツを逆さまにつけたり、似たようなパーツを間違った場所につけるといったもの。
また手順を間違えると、入るはずのパーツがうまくハマらず、一度組み立てたものを解体する羽目になることも(涙)
組み立てる前に説明書を読み込んで、手順を頭に叩き込んでおくことが大切です。
説明書に2人以上での組み立て作業を推奨している場合は、無理をせずサポートを頼んだ方が安心です。
1-4.工具の準備
組み立てに必要な工具を準備します。
必ず必要なのはプラスドライバー。
たいていの「組み立て家具」は、プラスドライバーがあれば大丈夫です。
特別なネジを使用している場合は、工具が一緒に付いてくるのが一般的。
六角レンチやスパナ、接着剤などの付属品をチェックしておきましょう。
ダボを使う家具の場合は、ハンマーやペンチがあると便利です。
一度差し込んだダボがなかなか外せない場合にはペンチを使うと楽に抜けます。
2.組み立て方のコツ
市販されている「組み立て家具」は、説明書の順序通りに組み立てていけば問題なく完成するようにできています。
前章でも挙げましたが、説明書を熟読し順番を守って作製することが何よりも大事!
多少面倒でも、工程を一つ一つ確認しながら作業を進めていきましょう。
ここでは組み立てる過程の細かい作業について、ちょっとしたコツをご紹介します。
2-1.ネジの締め方
ネジの締め方の基本は、ネジに対してドライバーを垂直に立てて押しながら回すこと。
力を入れ過ぎたまま回し続けると、ネジの頭の溝がつぶれてしまうことがあるのでご注意を!
そしてネジは最初はきっちり締めないで軽く留めておき、そのパーツに使うネジを全て留めて形が整ってからしっかり締めます。
ネジを締め切っていない状態を”仮締め”、しっかり締め切った状態を”本締め”といいます。
本締めをする際は、仮締め状態のネジを対角線順に締めていきます。
ゆがみやひび割れに注意して、締め具合を加減しながらしっかり取り付けましょう。
2-2.接着剤の塗り方
組み立て家具に使用するのは、ほとんどが木工用ボンドです。
片面に適量を出し接着するパーツをこすり合わせながら塗り広げると、道具も使わず手も汚しません。
はみ出たボンドは濡れ雑巾などで拭き取れば、綺麗に仕上がります。
パーツ同士をしっかり接着するために、一定時間ゴムやひもなどで固定できるといいですね。(バイスやクランプと呼ばれる固定具もあります)
完全に乾燥した後は相当な強度になり、無理に外そうとすると木材そのものが壊れてしまいます。
組み立て家具は、溝や穴にパーツをはめ込み、パズルのように完成させていきますが、ピタッといかない場合もあります。
そんな時でも接着剤でしっかり固定させると、ゆがみやガタつきを防いでストレスのない使用感になります。
耐久性もグンとアップしますよ。
2-3.ダボの打ち方
ダボは一度打ち込むと引き抜くのが困難な場合があるので、最初は緩めにさします。
棚を好きな高さに調整できる棚ダボの場合、高さを合わせたつもりでも位置がズレていたなんて経験は誰にでもあるはず。
打ち込んでしまってから高さを修正したい時には、接着前ならペンチを使って引き抜くことができます。
ダボの位置が確定したら、ダボ穴の半分ほどまで木工用ボンドを流し入れ、ハンマーなどで打ち込みます。
ダボ穴からはみ出たボンドは拭き取りましょう。
ボンドでしっかり固定したダボは、外れてくることはありません。
3.まとめ
説明書をしっかり読み込み、順番通りに組み立てていけば、誰にでも作れる「組み立て家具」。
感覚で組み立てようとすると、せっかくの家具を台無しにしてしまうことがあるので油断禁物。
“組み立て始める前に”の1~4を参考に、事前準備を万全にして組み立てに取り掛かりましょう。
多くの方が新生活を始めるこの時期、お引越しを機に「組み立て家具」を取り入れてみてはいかがでしょうか。
それでもやっぱり自分では組み立てられないからと「組み立て家具」のご購入を躊躇されている方には、プロによる有料の組み立てサービスがお勧めです。
ユノメ家具Zでは2019年2月28日(木)まで、「組み立て家具」をご購入されたお客様へ1点のみ組み立て無料サービスを行っております。
この機会に是非ご利用ください。
皆様のご来店をお待ちしております!