家具のあれこれ学べるブログ

2024/02/01

今すぐできる地震対策で家具の転倒・ガラスの飛散に備えよう!

耐震ラッチ

地震大国と言われる日本。

近年では、数年おきに、死傷者が出るような大地震が発生しています。

2024年元旦に起きた「能登半島地震」でも多くの方が被災され、生活インフラが復旧しない不便な生活が今も続いていることは、胸が痛むばかりです。

 

いざという時、大地震から身を守るためにすぐにできることのひとつに、家具転倒防止対策があります。

地震が発生した際、家具の転倒を防ぐことは命を守るために非常に重要です。

日本建築学会の調査報告書によると、阪神淡路大震災では「家具等の転倒落下(47%)」「ガラス(29%)」が負傷原因の7割を超えていました。

食器棚や本棚など、扉にガラスが使われている大型家具はどこのご家庭にもあるものです。

地震時に、食器や本などの収納物が飛び出してぶつかってくれば、凶器になりかねません。

しっかり対策をして大地震に備えましょう。

今回は食器棚や本棚の耐震グッズをご紹介します。

 

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1.重心を下にするのが収納のコツ

2.家具をしっかり固定しましょう

3.扉が開くのを防止する耐震ラッチ

4.フィルムを貼ってガラスの飛散を防ぐ

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1.重心を下にするのが収納のコツ

大型家具の収納の基本は「重いものを下に」です。

重心を下に置くことで家具が倒れにくくなります。

食器なら大皿などの重い食器を下に、本なら辞書や図鑑など大きくて重量のある書物を下に収納することが鉄則。

背の高い家具の場合、置き方にもポイントがあります。

寝室の場合は、家具が倒れてくる場所を就寝位置にしないように配慮を。

また、部屋の出入り口をふさがないような向きで家具を配置するなどの工夫も必要です。

この機会にご自宅の家具の収納方法やレイアウトを見直してみてください。

 

2.家具をしっかり固定しましょう

大型家具の転倒を防ぐには、ネジで壁にしっかりと固定するのが一番です。

壁にネジを打ち込むのが難しい場合、以下のような家具転倒防止グッズもあります。
■突っ張り棒
家具と天井の間に突っ張り棒を入れて固定します。
取り付けが簡単で、家具や天井を傷つけないため人気があります。
天井の強度によって耐震性が変わるので、板などで補強すると安心です。

突っ張り棒

■ストッパー
家具の前下部に挟み込み、壁際に傾斜させて倒れるのを防ぎます。
設置場所を気にせず使えるお手軽なアイテムです。
絨毯などの上では効果を発揮できないこともあるので注意しましょう。

■マット・ジェル
粘着性のジェルで、家具の底面と床面を接着させる耐震グッズです。
地震時に発生する振動や揺れを吸収することで、家具の転倒を防いでくれます。
サイズも粘着強度もさまざまなものがあります。

突っ張り棒とストッパーを一緒に使うなど、器具を併用することで耐震性を高めることができます。

L字型金具やベルト、ワイヤーなどが使えなくても、耐震器具の併用で安全性を確保しましょう。

 

3.扉が開くのを防止する耐震ラッチ

地震の揺れで収納物が飛散するのを防ぐため、扉をロックして開かないようにする仕組みが「耐震ラッチ」です。

最初から耐震ラッチが付いている商品もありますが、標準装備されていなくても大丈夫!

耐震ラッチは後付けも可能です。

扉の開き方や素材によってさまざまな種類の耐震ラッチが市販されています。

ご自宅の棚に最適なタイプのものを選びましょう。

耐震ラッチ2耐震ラッチ1

耐震ラッチ4

 

4.フィルムを貼ってガラスの飛散を防ぐ

扉にガラスが使用されている場合、扉そのものが開くことは防げても、ガラスを割って食器などが飛び出してくる危険性も考えなくてはいけません。

実際、地震時に割れたガラスで負傷するケースは数多く発生しています。

ガラス飛散防止フィルムを貼っておけば、ガラスが割れた時に破片が飛び散るのを防いでくれるので、身を守ることができます。

また、収納物の飛び出しを防止するために、棚上に滑り止めシートを敷いておくのもおすすめ。

食器棚の中で食器が割れるのを防ぐ効果もあります。

 

 

ユノメ家具Zのお店でも耐震グッズを各種ご用意していますので、気になる方はお気軽にスタッフまでお声がけくださいね。

スベリ止め ふんばりくん
今回はすぐにできる食器棚の転倒防止、ガラスの飛散防止対策をご紹介しました。

災害はいつ起こるか分かりません。

事前の備えが大切です。

家具の配置を再点検して、地震対策は万全か見直してみましょう。