2019/01/11
冬の眠りを温かく。羽毛布団を長く大切に使うためのお手入れ方法
本格的な寒さが身に染みるこの時期。
ふわふわの布団にくるまれると、心までほっこりしますよね。
そんな心地よい時間を提供してくれるのが羽毛布団!
今回は身も心もあたためてくれる羽毛布団のご紹介です。
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1.羽毛布団の基礎知識
ひとくちに羽毛布団といっても、羽毛の品質や種類、使用する割合よって、あたたかさや重さなどに違いがあります。
価格もピンからキリまで様々です。
知っているようで知らない羽毛布団の基礎知識。
まずは羽毛布団に使用する材料について抑えておきましょう。
1-1.羽毛布団と羽根布団
「羽毛布団」と「羽根布団」。
どちらも聞いたことはあるけれど、いったい何が違うのでしょうか??
羽毛布団の定義はダウンを50%以上使用しているもの。
それ以下のものを羽根布団と呼びます。
ダウン率が高ければ保温性も高くなり、あたたかさが増します。
1-2.ダウンとフェザー
ダウンとフェザーの違いは毛が生えている部位です。
ダウンとは水鳥の胸に生えているふわふわの毛のことをいいます。
軽くて保温力に優れているのが特徴です。
飼育期間が長く成熟した親鳥のダウンは、マザーダウンと呼ばれる良質で高価なダウンです。
対して、普段イメージする「鳥の羽根」がフェザー。
吸湿性と弾力性に優れています。
フェザーの中でも軸が柔らかく小さめの羽をスモールフェザーと呼び、羽毛布団に使用されています。
1-3.グースとダック
グースとダックは水鳥の種類のこと。
グースはがちょう、ダックはあひるです。
グース(がちょう)のほうが大きく良質なダウンが採れると言われています。
また、グース(がちょう)は草食性なので雑食のダック(あひる)に比べ、羽毛独特の臭いは少なめです。
しかし羽毛の中でも最高級なのは、アイダーと言われるあひるの羽毛。
羽毛布団を選ぶ時は、それぞれの特徴をチェックすることが大事です。
2.羽毛布団の側生地
側生地(がわきじ)とは羽毛を包んでいる外側の生地のこと。
羽毛布団は羽毛のランクによって性能を判断しがちですが、側生地の種類によっても寝心地は大きく変わります。
羽毛布団に使用される主な側生地をみてみましょう。
◆綿・超長綿
広く知られている天然素材。
丈夫で吸湿性が高いので側生地にも多く使用されています。
綿の中にも品質があり、特に高級とされるものに超長綿(ちょうちょうめん)と呼ばれるものがあります。
繊維の平均の長さが35mm以上の綿のことで、しなやかで肌触りが良く、上質な衣類やタオルなどにも使用されています。
◆ポリエステル
綿と同様に側生地として使用されることが多いのが合成繊維のポリエステル。
綿に比べ軽量で保温性に優れていて安価なのが魅力です。
しかし通気性が悪く蒸れやすいというデメリットも。
◆テンセル(リヨセル)
テンセルとは木材パルプから精製される化学繊維です。
吸湿性・放湿性が良く耐久性にも優れています。
軽量なので羽毛布団用の側生地素材として近年需要が増加しています。
◆シルク
言わずと知れた高級天然素材のシルク。
うっとりするようなしなやかさとなめらかさ、独特の光沢を持ちます。
吸湿放湿性に優れているので、夏は涼しく冬はあたたかい素材です。
デリケートな素材であるため、変色などには注意が必要なのが難点。
3.羽毛布団のお手入れ
羽毛布団の良さはお手入れが簡単なこと。
最低限のメンテナンスで十分ですが、日頃のお手入れなどちょっとした気遣いで、耐用年数も上がりさらに長く愛用できるように。
羽毛布団を長持ちさせる心がけをご紹介します。
◆天日干し
羽毛布団を干すのは月に1~2回、表裏で2時間程度で十分です。
湿気の多い時間帯を避け、10時~15時の間に干します。
日陰干しが推奨されるのは側生地を傷めないためです。
特にシルクは直射日光で変色してしまうので、天日干しはタブー。
羽毛布団を干す際には側生地を傷めないようカバーをかけることをお勧めします。
中の羽毛が傷むので、布団をたたくのは絶対にやめましょう。
普段から湿気がこもらないよう、風通しの良い場所に保管しておくことが快適に使用するコツです。
◆洗濯
最近の羽毛布団は、ご家庭で洗濯可能なものが増えています。
ご家庭で洗濯した場合、気を付けたいのは乾燥です。
中までしっかり乾燥させないと、カビや悪臭が発生してしまいます。
また、洗濯やクリーニングは側生地を傷めるので、頻繁に行うのは避けましょう。
側生地が傷むことで、羽毛の飛び出しが起こる場合があります。
(余談:羽毛の飛び出し防止のため安全ピンなど針の使用は厳禁!)
普段からカバーを使用し、カバーをまめに洗濯することで衛生的に使用できます。
◆収納
長期間の保管には湿気対策が重要です。
カバーを外し、布団をしっかりと乾燥させてから収納します。
通気性の良いケースに入れ、乾燥した状態が保てる場所に保管するのが理想的。
羽毛は一度圧縮してしまうと、中の羽毛は完全には戻らないので、圧縮袋の使用は厳禁です。
羽毛のふわふわ感が損なわれないよう、丁寧に折り畳んでしまいましょう。
4.まとめ
軽くて暖かい羽毛布団。
以前に比べ、リーズナブルなものも増え、身近な寝具になりました。
こまめにお手入れをして大切に使用すれば10年、20年と長く使用できる実用的な商品です。
まだまだ続く冬の寒さに負けないよう、羽毛布団でほっこりしましょう。
ユノメ家具Zでは羽毛布団を種類豊富に取り揃えております。
ご来店お待ちしております!